既存集合住宅が建設されている敷地を分割して、新たな集合住宅を建築する提案を行った。
様々なライフスタイルがあるなかで、統一されたデザイン・間取りを住まい手によって変化させて行く、色を付けて行く、味を出して行くというような、自由な住まい方ができるように9.6m×9.6mの一定のモジュールの中に、必要な要素を盛り込んで計画を行った。各戸の形を統一した長屋形式の建物なので、通風や日照、隣の住戸とのプライバシーなど、居住環境はみな同じである。
計画のポイントは、正方形平面の半分を駐車場、2階の半分を多目的テラスに割り当て反転プランタイプを無くした点である。計画地が多雪地域にあることから、除雪作業などの地域性を考慮し出入口の方向を選択できるように配慮している。居住者のライフスタイルによって、空間の造り替えを期待した計画である。 |