フロー

ご依頼を頂いてから家が建つまで、「建物」が完成するまでをフローチャート形式に順をおってご説明いたします。
下記の参考例は、設計相談から実施設計、工事監理と最後までスムーズに業務契約している場合です。

基本計画期間 設計相談 土地をお持ちで新築をお考えの方、増築・改築をご検討の方、マンションのリフォームやリノベーション、あるいはオフィスから住宅へのコンバージョン、その逆に住宅からオフィスへの変更など、さまざまなご計画をお持ちのことと思います。
ご自身なりに相談内容を整理されたり、ご家族で意見をまとめておいていただくと、お打合せがより円滑に進められます。あらかじめご質問やご要望をリストアップしていただけると、内容の確認もしやすくなります。
基本構想 相談内容をより正確で現実的なものにしていくために、現地調査や役所での確認、近隣状況の把握などを行い、基本的な計画を立てていきます。
その上で、建物のボリュームやレイアウトのご提案をはじめ、おおよその予算や工期の目安などもご提示いたします。

基本設計期間 基本設計 基本計画の段階で決定した内容(ボリューム・構造・レイアウトなど)をもとに、図面の作成や模型の製作、完成予想図(パース)の作成を行います。
また、概算の工事費もこの段階で算出いたします。
設計業務の中でも、この基本設計は最も重要な工程です。
完成する建物の礎となる部分をつくり上げていくため、ご納得いただけるまで何度も見直しや変更を行いながら進めていきます。
その過程では、私たちとの打合せや、双方での検討を重ねることになります。
契約 本格的な設計業務を進めていくにあたり、「業務委託契約」を締結していただきます。
設計料としては、工事費に基づいて算出された金額の20%程度を目安としております。
(※これはあくまでも一例であり、内容により変動します)※設計料の割合はあくまでも参考値です。
契約時には、基本設計・実施設計・工事監理それぞれの業務内容に応じて、設計料の配分を双方で相談のうえ、決定したします。

実施設計期間 実施設計 基本設計をもとに、さらに詳細な設計を行っていきます。
これは、工事を進めるうえで必要となる「施工図」の基礎となる、実施設計図を作成する工程です。建物の規模・構造をはじめ、仕上材や設備機器、電気系統に至るまで、あらゆる要素を細かく決定していきます。
設計業務の内容としては、実施設計図(意匠図・構造図・構造計算書・設備図)の作成をはじめ、特記仕様書、工事費積算書、確認申請図書の作成などが含まれます。
また、これらの業務に関連して、施工業者から提出される「工事見積書」の内容を確認し、その査定および工事請負金額の妥当性についても判断いたします。
契約 締結した業務委託契約に基づき、工事費をもとに算出された設計料のおおよそ50%程度を、この段階でお支払いいただくことになります。

※設計料の割合は、あくまでも目安としてご参考ください。

工事期間 工事監理 建物が設計図に基づいて適切に施工されているかどうかを確認・監理します。
そのため、施工図のチェックや現場での打合せ、設計変更への対応などを行うにあたり、現場へは頻繁に足を運ぶことになります。
契約 締結した業務委託契約に基づき、工事費をもとに算出された設計料のうち、約30%をこの段階でお支払いいただきます。

※設計料の割合は、あくまでも目安としてお考えください。

引渡期間 竣工 すべての工事が完了すると、いよいよ建物の引渡しとなります。
引渡しまでの間には、施工業者による社内検査に続いて、工事監理者としての検査も実施します。
そして最終的な建物完成検査では、施主・設計者・施工業者が揃って現場を確認し、細部にわたって再検査を行い、すべての業務が完了となります。
引渡 鍵の引渡しが行われ、建物の取扱いや設備の使い方などの説明が終わると、施主・設計者・施工者チームは、それぞれの役割を終えて解散となります。
名残惜しい――それは、いつものことです。

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