バリエーションライフな住宅

間口の狭い敷地の計画は、様々な問題を克服しなければなりません。
アプローチや駐車場、細長プランの奥行き、隣地との関係、そして短辺方向の耐震要素の確保などが考えられ、快適性を損なうことなく、これらの問題解決を図っていかなければなりません。
ここで示すサンプルプランにおいては、道路側と奥側に2つのボリュームを設定し、これらを繋ぐ中間部に階段と光を導入するライトコート(光庭)を設ける計画としました。
階段を挟んで配置されるスキップフロアの空間構成が、奥行感や見通し、フロア相互の連携という点で特徴的な建築の提案ができると考えています。例えば、フロア毎に個室を設定し、プライバシーを高めたり、半層でアクセスできるスキップフロアのメリットを生かした一体的な空間を設定したり「自分好み」の計画が可能です。
構造的には、1階部分をRC造の強固な構造で、上層部を木造又は鉄骨造による軽快な構造で構成する計画とし、短辺方向の耐震要素についてはブレース(筋交)を用いることで、圧迫感の少ない空間の実現を目指しています。

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