幹線道路とJRの線路に挟まれたこの敷地の周辺には、中小規模のビルが立ち並んでいる。 前面道路の向かい側には、数は少ないながらも住宅が点在しているため、近隣への配慮として、日照や色彩の調和に留意し、建物の高さを抑えた計画とした。
今回の建物は、いかに周囲の環境と調和させるかが肝となる計画だった。 しかし、隣接する変電所の存在が強く、その影響で本建物も“付属施設”のように見られてしまう可能性があった。
そこで、その印象を和らげるべく、真っ白で大きな塊のようなオブジェを、控えめながらも象徴的に配置。 それにより、環境との調和にひと役買う、静かで美しい存在感を演出した。
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